スイス山里COSMOSNOMADO

アルプスの山を眺め空を見上げながら心に映る風景を綴ります

新年のご挨拶

新年おめでとうございます。

ブログを始めて、およそ一年になります。折々の随想を載せるエッセイブログとして、1週間から10日に一度の更新を目安に続けてきました。以前「2021私のオンライン元年」に書いたように、コンピューター到来の前に社会に出て、人生の円熟期にIT革命に遭遇しました。言ってみれば、人生の秋を迎える頃、新しい時代に投げ込まれた世代です。デジタルとアナログ、両方の時代の雰囲気を身を持って知っている最後の世代なのかもしれません。昔のことを知りたいというある若者の言に意を強くして、今年は「未来につながる昔の話」も伝えていきたいと考えています。知られざるブログですが、読んでくださる方にお礼を申し上げ、これからも細々と継続していく所存です。本年もよろしくお願い申し上げます。

こちらの山里は、大晦日はちょうど晴天で、夜は満天の星でした。ちょうど年越しの頃には、オリオンが高く昇り、ベテルギウスとシリウスとプロキオンが形作る冬の大三角が煌めいていました。オリオンの左肩を伸ばせば、アルデバランにつながり、その先はプレアデス星団、つまり昴です。寒いので、あまり長くは外にいられませんでしたが、新しい年が始まる時に悠久の時空に思いを馳せることができました。

昨年も、世界中がコロナに明け暮れました。年末から、ヨーロッパではオミクロン株の感染が広がり、まだまだ先行き不透明です。いつになったら収束するのでしょうか。コロナだけではなく、私たちは今年もいろいろな問題に直面することでしょう。この大きな変容の時代に、希望を捨てずに生きていきたいと思います。いろいろな建築物も、初めは建築家の頭の中にあるものです。そう考えると、アイデアや思いが私たちの世界を作っていくとも言えるでしょう。「くじけないで」という、100歳の柴田トヨさんの詩集がありました。年頭にあたって、あらためてその言葉を噛み締めたいと思います。

みなさまにとって、2022年が良き年となりますようお祈りいたします。

 

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