今週のお題「これを練習しています」

今、ギターの練習をしている。今度が三度目の挑戦である。昔々の学生時代、ちょっとデュオで歌っていた時に、ギター弾きの男の子に少し教えてもらったことがある。基本コードやアルペジオも覚えて少し爪弾いていた。二度目は、息子が小学生の時のこと。ギターを習い始めたので、私も付き添うつもりで始めた。彼の演奏にちょっと伴奏するくらいで、息子の小学校卒業と共に、私もギターから遠ざかってしまった。使っていたのは義父の古いギターだったが、そのギターも、それから長い冬眠に入った。次に目を覚ましたのは、コロナも終わる頃。せっかくギターがあるのだからと、もう一度手に取る気持ちになったのだ。そのギターは、先世紀初頭に作られた小ぶりのクラシックギターで、サロンなどで演奏されたようだ。120歳にはなっているだろう。今はもうほとんど目にすることのない、言ってみればヴィンテージ物のギターをそのままお蔵入りにしておくのはもったいない。そこで、修復に出して、もう一度弾いてみようと思った。修復師さんも暖かい音色が美しいギターだと言ってくれた。だが、その音色を出すまでにはたくさんの練習が要る。何やかにやで、せっかく修復はしたものの、またまたお寝みいただくことになってしまった。
そしてこの夏、その、眠れる森の美女ならぬ眠れる古きギターが目を覚ました。今度こそ!けれども、昔ちょっとやったのだから独学で、とコードを弾いてみるのだが、うまくいかない。指が錆びついている。そこで、取っ掛かりを掴むために、夏休みの5日間コースというものに行ってみた。段々と感覚が戻ってくる。あとは独学だ。今は、少しづつでも毎日練習するようにしている。今回は、今までよりも強い動機があるのだ。何を隠そう、老化防止である。脳の老化を遅らせるには、指を使うのがいいと言われている。楽器の演奏は、とてもいいらしい。ピアノやギターは指先を刺激するから脳にいいと言う。何しろ、紅葉世代は徐々に冬支度をしていかなければならない。冬の寒さの中に暖かい音色が響くのは素敵だ。歌が趣味なので、自分で自分の歌に伴奏できればなおいい。伴奏にはクラシックギターは向かないのかもしれないが、それは気にしない。今はこの古いギターを大事にしていくつもりである。
面白いもので、何でも練習すれば、それなりに向上していくもののようだ。錆びついていた指が少しづつ動くようになった。最初は弦が鈍い音を出していたが、練習を重ねているうちに、それなりの音が出るようになってきた。痛かった左手の指も、慣れるにつれて前ほどではなくなってきた。そうなると、自ずと練習に身が入ってくる。そういうわけで、ただいまギターの練習をしています、と久々にお題をテーマに書いてみた。