
今日は、最近のニュースを見聞きして、思ったことや思い出したことを二つメモしておこう。
1. 昨日、スイス人のお友達とチューリッヒ湖畔の町ラッペルスヴィルを訪ねた。数日前に、その町の駅で、長年の間Surpriseというストリートマガジンを売っている男性についての記事を読んだところだった。この雑誌は、SurpriseというVereinが発行している。ホームレスや失業者のための、就労支援の社会的プロジェクトの一環である。販売者には、学歴や資格や経験は必要ない。売る人は、この雑誌を安く仕入れて、定価で売って、その差額が収入になる。売るという仕事を作って、自立した生活を助ける目的なのだそうだ。新聞に出ていた男性は、現在70歳で、2年前に書いた本がベストセラーになった。そして今、第2作目を世に出した。この本の売れ行きもいいそうだ。彼は、長年印刷会社で働いていたが、50代の時に健康上の理由で印刷の仕事を続けられなくなる。以来、このストリートマガジン販売をするようになったという。それまでのような家賃を払うのが難しくなったので、姉の家に間借りをしながら、生活を縮小。生活保護は受けずに暮らしてきたのだそうだ。そして、この仕事を通じて体験した諸々を書き溜めて出版。カツカツの生活からは抜け出したが、今もストリートに立っている。もう、これが彼の生活のリズムとして根付いていること、また、人との出会いが彼の人生を豊かにしているとのことだった。さて、その人が昨日も駅の地下道に立っていた。背は高くないが、なかなか恰幅のいい人で、頭の良さそうな温かい印象の人だった。私たちはそのマガジンを買って、しばらく立ち話をした。基本的に、人生に対してポジティブな姿勢を持っていることに勇気づけられる。ストリートマガジンを売りながら、70歳近くで初めての本を出版、そして2作目。人生いつになっても新しく始められるという希望がもらえる話だ。
2. アメリカ軍の未確認飛行物体 - 今は、未確認異常現象と言うらしいが - の情報が公開されたのだそうだ。現時点で「宇宙人の証拠」は出ていないが、過去80年間のUFO報告がまとめて公開された点が注目されているらしい。宇宙人の存在は、長い間、我々の興味をそそってきた。これだけ広大な宇宙を考える時、知的生命体が我々しかいないと考えるのは、むしろ不自然だろう。銀河系の端の方にある、太陽系の第三惑星に過ぎない地球にだけ?絶対に他のどこかの天体にもいるはずだと思うのが人情だ。ただ、我々は自分たちの能力の範囲で想像しているのだから、全く我々の理解を超える顛末があるのかもしれない。宇宙人探しといえば、スイス人のエーリッヒ・フォン・デニケン氏が有名だ。中学生の時に、偶然にも、その著書「未来の記憶」を手にとって、面白くて一気に読んだ覚えがある。その時は、何十年も経ってから、まさかスイスでご本人にお会いすることになろうとは、露ほども考えなかった。そして。。。もう随分と昔のことになるが、隣町に講演に来たフォン・デニケン氏に、長年の疑問を投げかける機会を得たのだった。それは、もし彼の言う宇宙人が何度も地球に来訪して、文明を築いたのだったら、イエス・キリストも宇宙人だった可能性はないのか、ということだった。人間が神と呼んだ存在と、地球人女性の間の子供かもしれない?宇宙人は、地球人類とは別の方法で生殖するのかもしれない?それよりもっと時代は遡る旧約聖書の時代に、エゼキエルがひれ伏したのは、その描写からUFOだったのではないか、とデニケンは書いていなかったっけ?ここから引き出される一つの推察として、ありえないことはないのでは?と思ったからだ。さすがに聴衆の前では聞けないから、講演が終わった後、直接質問してみたところ、にべもなく否定された。私は無邪気にも、彼があまり触れられたくないところに触れてしまったような気がした。当時のドイツ語力では、それ以上は深く聞くことはできなかった。今思えば、いくら彼でも、キリスト教の国でそれを主張することは、タブーに近いことだったろう。いずれにしても、人類はずっと我々のルーツを探し続けるに違いない。