スイス山里COSMOSNOMADO

アルプスの山を眺め空を見上げながら心に映る風景を綴ります

朝ごはんを巡る個人的習慣

今週のお題「朝ごはん」

基本、朝ごはんは食べない。もう長〜い習慣になっている。世にプチ断食が推奨されて久しいらしい。私の場合は、意識的に断食しようというわけだったのではなくて、自分の身体の声を聞いていたら、いつしかそうなっていたということ。プチ断食の情報を聞くと、食事の間を約16時間あけることを勧めているようだ。そして、空腹感に苛まれないために、晩ごはんから次の食事の時間まであけるといいとのこと。まさに、私がだいぶ前からやっていることだった。

私の晩ごはんの時間は、家にいるときはだいたい6時半から7時半の間になる。そして、翌日は11時半から12時くらいに食事をする。つまり、14時間から16時間は、食事をしていないわけだ。朝はよく走りに行くが、水分は別として食事は摂らない。朝は遅くとも6時半から7時までには起きるけれど、水かお茶かコーヒーを飲むだけで空腹は感じない。これはもう慣れだろう。

けれども、例外はある。たとえば、旅行で朝食付きのホテルに泊まったときなど。その場合は、お昼ご飯をごく軽めにするか、食事と呼ぶほどのものは摂らないかな、自然と。いずれにしても晩ごはんを抜くことはない。ところで、日本に帰省する以外は、最近は外国旅行はほとんどしていないなあと思う。親が亡くなってからは、いわゆる実家がなくなってしまったので、日本でもホテル住まいである。だから、日本旅行と言ってもいいだろう。そして、旅館でない限り、日本の大抵のホテルは朝食は希望しての別料金になるから、いつも朝食抜きの宿泊にしている。私にとっては、晩ご飯が一日のメインの食事で、料理によってはワインを開けたり日本酒を嗜んだりと、ゆっくり食べる。そういえば、最近はこちらでも日本酒がけっこう手頃に手に入るようになった。昔こちらにやってきた頃には考えられなかったことだ。寿司ブームに始まって、ラーメンやうどん、和定食まで、日本食はスイス社会の一部に定着してきたようだ。チューリッヒなどは、日本レストランがずいぶんと増えた。

話がちょっとずれてしまったが、食事に関しては、3食無理して食べることはないと思う。でも、これは自分に関してはということである。晩ご飯を軽くして、朝ごはんをしっかり摂る方が太らないし、健康にいいという説もあるし、3食満遍なく食べた方が身体の調子がいいという人もいるだろう。エネルギー代謝が活発な育ち盛りの子供や若者は、成長するためにも3食しっかり食べた方がいいだろう。つまり、朝食を摂らないというのは、あくまでも私の個人的習慣であって、一般的には何が正解なのかはわからない。ただ、自分の場合は、2食の方が調子がいいということだ。そして、それもケースバイケースで柔軟に習慣化していたところに、あとからプチ断食は身体にいいという説を知ったわけである。人間の身体は大きく括ればみな同じ、それで医学が一般に適用されるわけだが、細かいところは個人個人で少し違う。だからこそ、それぞれが自分の身体の声を聞くことが大事なのだと思う。