スイス山里COSMOSNOMADO

アルプスの山を眺め空を見上げながら心に映る風景を綴ります

2022-01-01から1年間の記事一覧

インターネット普及の前と後

今週のお題「ビフォーアフター」 ビフォーアフターで思い当たることは、小さなことも含めればいろいろある。しかし、私にとっての最大のものは、インターネット普及の前と後だ。たぶん、これは私だけでなく、一定年齢以上の人にとっては、最大の生活の変化だ…

日記との長い付き合い

今週のお題「日記の書き方」 日記を書き始めたのはいつ頃だったろうか。中学生の時だったかもしれない。高校生の頃は、大学ノートに盛んに書いていた。日記というのは、ある意味セルフセラピーである。心に沸き起こる様々な思いを綴ることで、自分で自分に相…

久しぶりの日本で体験したこと、思ったこと

先日、航路について書いた。今度は、あちこちになるかもしれないが、久しぶりの日本での印象を書いてみたい。 今回飛んだスイスインターナショナルは、成田第一ターミナル発着である。前回はANAを利用しての羽田発着、だから成田空港は4年半ぶりだった。入…

久しぶりの日本、まずは航路の話

3年ぶりに日本へ行ってきた。コンピューターは持っていかなかったので、ブログともしばらくのご無沙汰となった。スマートフォンで長文を書くのは苦手である。 戻ってから1週間ほどになる。10月の終わりから11月の下旬まで、ちょうど秋が深まる頃で、今…

映画「EN CORPS」を見て思ったこと

先日、タイトルの映画を観た。セドリック・クラビッシュ監督、パリ・オペラ座バレエ団のマリオン・バルボー主演の今年封切られたフランス映画。とても良かった。ごくごく簡単にストーリーを要約すると、クラシックのバレリーナが、足を挫いたことをきっかけ…

好きなバッグ

今週のお題「カバンの中身」 数年前に、大判の財布のようなバッグを見つけた。それ以来、大いに気に入って愛用している。私は、けっこう念の為の小物を持ち歩く人間なので、もちろんそのバッグだけでは足りない。だから、小さなシティリュックサックも同時に…

マイルーティンではない車の運転の話

今週のお題「マイルーティン」 先日、自分のルーティーンについて書いたので、今度は、その反対について考えてみた。それは、車の運転である。 東京で育った私には、車そのものが縁遠かった。東京都心と近郊には、電車と地下鉄の路線網が張り巡らされていて…

亀ジョグ、または走り禅

今週のお題「マイルーティン」 朝の時間を少しばかり「走り」に当てて10数年になる。その日の都合によって、毎日とはいかないが、だいたい週に3回から4回は走っている。活動柄、けっこうメールのやり取りがあったり書くことがあったりするので、コンピュ…

映画「サタデーナイトフィーバー」

なんと、封切りから45年経ってから「サタデーナイトフィーバー」を観た。もちろん、この映画が大ヒットしたことは知っているし、日本のディスコブームの火付け役となったことも知っている。だが、観よう観ようと思いながらも、その機会を逃していた。そし…

映画「ビッグ・ウェンズデー」

#夏に見たい映画・ドラマ・アニメ・バラエティ 夏に見たい映画と聞いて、まず真っ先に思い浮かんだのが、「ビッグ・ウェンズデー」である。1978年のアメリカ映画で、サーファーたちの物語だ。カルフォルニアの海辺の町に住むサーファーの若者3人が主人…

雪の山越えと夏の荒れ地越え

今週のお題「人生最大のピンチ」 ピンチと言ってもいろいろある。精神的なものだったり、生活上のことだったり。長く生きていれば、誰しも振り返って精神的な面で行き詰まった時もあるだろうし、家族の問題でキツかったこともあるだろう。 そういう時もあっ…

SFとファンタジー

今週のお題「SFといえば」 SFとかファンタジーとか、けっこう好きだ。 SFは、サイエンスフィクションの略だから、一応は科学的裏付けのあるフィクションと言える。昔は、カタカナ英語ではなくて、日本語で空想科学小説と呼ばれていたように思う。わからない…

いいこと探し

今週のお題「最近あった3つのいいこと」 コロナ、戦争、災害、エネルギー問題、インフレなどなど、毎日のニュースは「いいこと」の真逆ばかり。でも、そんな中、少しでも意識して身の回りの「いいこと」を探してみるのは精神衛生上いいことかもしれない。 そ…

電気炊飯器

今週のお題「マイベスト家電」 長年愛用していた電気炊飯器が壊れてしまった。30数年前帰省した時に、日本からエッコラサと担いできたものだ。それ以来ずっとよく働いてくれていた。それが、ある日突然スイッチが入らなくなってしまった。こんなに唐突に寿…

選挙について考えてみる

日本では、今週の日曜日はとても大事な日である。参議院選挙の投開票日だ。日本のこれからの命運を決する日と言ってもいいだろう。今回の選挙の後は、3年間国政選挙は行われないという。衆議院選挙は4年ごと、参議院選挙は3年ごとだから、確かにそうだ。…

喚く人たち

英国王室を描いた「ザ•クラウン」が大評判の頃、Netflixの視聴を始めた。お友だちに「愛の不時着」を勧められたというのもある。彼女たちは、スイス国内の撮影場所巡りをしたくらいなので、熱く語ってくれたのだ。そのあと「ダウントン•アビー」が面白くてハ…

トリノ小旅行

コロナが始まってから初めて外国へ行ってきた。と言っても、スイスからは比較的近い街トリノである。日本から外国と言えばすべて海外になるが、こちらは陸続きでずらっと4カ国に囲まれている。チューリッヒからトリノまでの距離は、直線にして260キロあ…

エリザベス女王即位70年祭典に思うこと

エリザベス女王が即位して70年、英国ではここ数日に渡って盛大な祝賀の催しが続いている。その様子は、こちらのテレビや新聞でも伝えられた。また、ユーテューブにもたくさんの映像がアップされている。イギリスのことなのに、多くの人が関心を持っている…

和顔愛語

最近のことだが、ある人と人間関係や今の社会について話していて、ふと「和顔愛語」という言葉が頭に浮かんだ。これは、仏教で使われる言葉である。 もうずいぶん前のことになるが、ある日本人のお友達が言っていた。彼女の娘さんが「ママ、どうして人と会っ…

チューリッヒ散策

今週のお題「好きな街」 今、一番好きな街は?と聞かれたら、たぶんチューリッヒと答えるだろう。旅行で素敵な街を訪ねると、いつも「ああ、また来たいなあ」と思う。でも、たいていは二度と訪れることはない。だが、チューリッヒは違う。数十年来よく知って…

新聞を読む習慣

毎朝、地元の新聞に目を通すのを日課にしている。丁寧に読むと時間が掛かるので、興味を惹かれた記事は取っておいて後で読む。ただ、油断しているとすぐに溜まってしまう。 夫は新聞を毎日丁寧に読む人である。私は冗談で「あなたにとって新聞読むのは楽しみ…

こんな時期だから、独裁になりえないスイスの政治制度を讃えたい

地元の新聞に、元連邦大臣二人の対談の記事があって、面白く読んだ。一人は、社会民主党のMicheline Calmy-Rey氏、もう一人は、国民党のChristoph Blocher氏だ。 この二人は、連邦内閣で大臣として重なる時期があったが、一方は左派、他方は右派と、政治的立…

「もののけ姫」

チューリッヒ市立映画館を会場に「もののけ姫」の上映会があった。言わずと知れた宮崎駿監督のアニメーションである。1997年に作られた映画だから、今から25年前の作品になる。当時、少しのタイムラグはあったが、スイスでも公開された。その後ビデオ…

今あらためてしみじみ眺める地球の写真

今週のお題「デスクまわり」 テーマを受けて、自分の机の上や周りを見回してみた。まず、机の上を見てみる。目立つのは並ぶ辞書類。外国に暮らして、言葉に関わる仕事や活動をしている身には必須だ。独和辞典、和独辞典、英和辞典、和英辞典。それから、国語…

独裁者を生まないために

身辺が落ち着かなくて、ここしばらくブログから遠ざかっていた。コロナはまだ収束していない。しかし、オミクロンなどは感染力が強くても、軽症で済む人が多いらしく、人々は次第にこの状況に慣れつつある。ところが、今度は新たに、世界を揺るがす衝撃的な…

静粛車両

今週のお題「復活してほしいもの」 すでにひとつ書いたのだが、復活してほしいものがもうひとつあった。 いつ頃までだったか、スイス連邦鉄道の長距離列車にRuhewagenというものがあった。日本語にすれば「静粛車両」とでも言えばいいだろうか。たとえば、8…

人の温もりあるサービスが懐かしい

今週のお題「復活してほしいもの」 問い合わせしたいことがあって、あるところに電話した。呼び出し音のあと繋がる。話そうと思ったら、機械に吹き込んだ声が聞こえた。その声がいろいろ指示してくる。次のご用件のお客様は1番のボタンを、何々をお問い合わ…

街角カフェでコロナのことを考える

目医者の予約があったので、久しぶりにチューリッヒの街に出た。最近はコロナのせいもあって、特に用事がなければ遠出もしなくなった。そんなわけで、久々の外出である。ということで、予定の時間より早く街に行ってみる。ちょっとカフェに入ってゆっくりし…

ドラマ「新聞記者」を見て思ったこと

今週のお題「現時点での今年の漢字」 1月も終わりに近い。冬至からひと月以上経って、徐々に日が長くなっていくのが嬉しい。これからまたひと月もすれば、だんだんと春の足音が聞こえてくる。そう思っただけで、ふっと沈丁花の花の香をかいだような気がした…

私の手帳 − 予定と記録

今週のお題「手帳」 毎年、年末になると翌年の手帳を探しに街に出る。愛用の手帳が見つからない時は、何軒かの文房具屋さん巡りになる。だが、その店にないだけでなく、製造元が規格そのものを変えてしまっていることもある。そんな時はがっかりだ。長年使っ…