スイス山里COSMOSNOMADO

アルプスの山を眺め空を見上げながら心に映る風景を綴ります

記憶と思い出

お餅の季節

今週のお題「餅」 お餅といえば、やはりお正月、というかお正月といえばお餅である。子供時代を思い出す。鏡餅は、父が準備して飾りつけたものだ。私が子供だった頃は、コンビニなどはなかったし、三が日は商店街もお休みで、母親たちは年の瀬におせち料理を…

スイスで食べる納豆の話

今週のお題「納豆」 スイスで納豆を手に入れるには、日本食料品店に出向いて冷凍品を買うのが普通である。だいたい3個入りパックで5フランくらいだろうか。今の日本円にすると、700円以上?ということは、ひとつ250円近くになるかな?もしかしたら、…

「修証義」幼少時からの疑問が解けた話

ひょんなことから、長年の疑問が解けた。先週のことである。日本武道を教えるこちらの道場で空手のセミナーが開かれて、参加した。と言っても、私が空手をやっているわけではない。あるご縁で開会の挨拶を頼まれたので。日本から空手9段の師範を迎えて、ス…

アルバイトの思い出を引っ張り出してみる

今週のお題「やったことがあるアルバイト」 アルバイトという言葉はドイツ語である。名詞はArbeit、動詞はarbeiten、仕事あるいは働くという意味。いつからアルバイトという日本語になったのか、興味を引かれて調べてみたら。。。戦前に学生の間で使われはじ…

夏の思い出といつも家にいてくれた人

このところ暑い日が続いている。気候変動のせいか、スイスの夏もずいぶんと暑くなった。もちろん日本とは比べられないが、蒸し暑くさえなる。でも、私は夏が一番好きだ。 夏という言葉で連想するものはいろいろあるけれど、思いつくままにいくつか挙げてみよ…

「花いちもんめ」の無邪気な残酷

久しぶりにツイッターを見ていたら、「花いちもんめ」について投稿している人がいた。「花いちもんめ」、今はもうそんな遊びはないだろう。その人も子供時代の思い出のようだった。フォローしている人ではなかったのだけれど、たまたまタイムラインにつぶや…

頭の引き出しから、しまってあった夢を出してみる

お題「ずっと覚えている夢」 はてな編集部の毎週のお題の他に、ブログの利用者が出題しているお題もあると知った。ざっと見てみる。いくつか興味を惹かれたものがあったが、これはその一つ。 夢は不思議だ。昼間はまったく考えていなかったことや人が出てき…

遠い日のドイツ語の試験

今週のお題「試験の思い出」 学校に試験は付き物である。小中学校のテスト、高校大学の入学試験など、思えばいろいろな試験をくぐり抜けてきたものだ。けれども、一番印象に残っているのは、こちらに来てから受けたドイツ語のディプロマの試験。 スイスには…

雪の山越えと夏の荒れ地越え

今週のお題「人生最大のピンチ」 ピンチと言ってもいろいろある。精神的なものだったり、生活上のことだったり。長く生きていれば、誰しも振り返って精神的な面で行き詰まった時もあるだろうし、家族の問題でキツかったこともあるだろう。 そういう時もあっ…

おせち料理から、いろいろ考えてみたこと

独立した子供が、お正月料理をこちらの友達に一度紹介してみたいと言う。我が家でもお雑煮は毎年作っているが、その他は食材も限られているし、いわゆる伝統的なおせち料理ではなくて自己流アレンジ。でも、この機会に少しは本格的なものに近いのを作ってみ…

お茶と親戚のおじさんの思い出話

今週のお題「好きなお茶」 海外にいると、日本茶が懐かしくなる。昔は、日本へ帰るたびにお茶をまとめ買いしてきた。日本食品店などでは、日本茶を売ってはいるが、そんなにレパートリーは多くないし。やがていつ頃からか、こちらのスーパーなどでも「グリー…

思い出のバニラアイスクリーム

今週のお題「好きなアイス」 好きなアイスは、いろいろある。バニラアイスベースで、胡桃入り、マカデミアンナッツ入り、メープルシロップ入りなど。モカのアイスクリームも美味しい。スイスの街角では、Gelateriaと呼ばれるアイス屋さんが、いろいろな種類…

祖母と過ごした夏の思い出

今週のお題「そうめん」 そうめんというと、なぜか祖母の顔が浮かぶ。ある夏休みの昼ご飯の風景が蘇る。祖母はよくそうめんを茹でてくれた。時に酢ぞうめんにして食べたり、薬味を入れた出し汁につけて食べたり。畳の部屋に、祖母と幼い私が二人っきりで、丸…

今は昔か?空気の中に情緒の粒子が漂っていた国、日本

今週のお題「雛祭り」 雪はまだ残っているが、ここスイスの里もようやく春めいてきた。日が長くなってくると、気持ちも明るくなる。もうすぐ、3月3日の雛祭り。少し早いが、明るい日差しに誘われて、お雛様にも太陽のお裾分けとばかりに、お部屋にお越しい…

袖すり合うも他生の縁

面白い夢だった。長野地方の何処かにあるらしき民藝館を訪ねている。スイス人の連れ合いとの日本旅行の途中だ。入り口横に受付があって、靴を脱いで家の中に入る。小さい民家のはずなのに、廊下の果ては大きな体育館のようなホールになっていて、そこにはい…