スイス山里COSMOSNOMADO

アルプスの山を眺め空を見上げながら心に映る風景を綴ります

音楽好き仲間のコンサート

今週のお題「最近あったちょっといいこと」

このところ所用があって、ブログも少し間が空いてしまった。はてなブログの今週のお題を見ると「最近あったちょっといいこと」となっている。さて、何かいいことあったかな、とちょっと振り返ってみた。はてさて、いいこと?あった、かもしれない。先日、コンサートで仲間たちと一緒に楽しい時間を過ごした。いや、これはたしかに「最近あったちょっといいこと」である。

日本人の音楽好きの仲間で、夏冬と年2回、内輪のコンサートを開いている。ピアノもあれば、フルートやバイオリン、ギターもあるし、歌での参加もある。演奏は、ソロだったり仲間と一緒だったり。言ってみれば、プロ・アマ問わない音楽倶楽部で、入会の条件は音楽が好きなこと。もうかれこれ10年以上の歴史を持ち、みんなコンサートを励みに切磋琢磨している。私は、たいていシャンソンだったりバラードだったり、あるいは、何回かは自作の歌を歌ったりもしているのだが、今回の披露曲のひとつとして、You Raise Me Up に挑戦してみた。曲想が繰り返しであるだけに、表現力が要求される。もとが外国語の歌でも、自分の心情を込めて歌うには、私には日本語が一番ぴったりくる。それで、その歌に日本語訳があれば日本語で歌うし、訳がなかったり、あまりピンと来なければ、自分で意訳して歌うことにしている。その作業が、これまたなかなか楽しいのだ。日本語の場合は、たいてい一つの音符にひらがな一音乗せることになるので、原詞と照らし合わせて工夫しないといけない。ああでもない、こうでもないと、頭を捻りながら言葉を音に乗せていくのが楽しい。今回は、超意訳というか、ほぼ作詞になった。

 

流れる砂に足すくわれ、暗闇に落ちていく。諦めに目を閉じれば、瞼に淡い光。

あなたは手を差し伸べて、私を引き上げてくれる。輝く光の中で内なる力目覚める。

あなたの温もり肩に、わたしはひとりじゃない。あなたは教えてくれる、お前は強くなれると。

あなたは手を差し伸べて、わたしを目覚めさせる。高い山も登ってゆける、荒海も超えてゆける。

あなたは手を差し伸べて、星へとさえ誘う。あなたを信じながら、翼を羽ばたかせて。

You raise me up, to more than I can be...

 

ほぼ自分なりの解釈なのだが、歌いながら力が湧いてきた。これは、いいこと、である。また、コンサートには、ビフォーとアフターの楽しみがあるのだ。自分で練習するのはもちろんだが、ピアノ伴奏をしてくれる仲間の家を訪ねて、合わせの後に飲む一杯の美味しさ。また、コンサートの後の仲間とのお疲れさまの乾杯の楽しさ。だから、今週は「いいこと」がありました。