スイス山里COSMOSNOMADO

アルプスの山を眺め空を見上げながら心に映る風景を綴ります

リュックにはいつも晴雨兼用折り畳みの傘

今週のお題「防水グッズ」

今日から6月。スイスに梅雨はないけれど、このところ雨模様の肌寒い日が続いている。たまに晴れる日もあるが、そうなると太陽光線が強くなって今度は急に暑くなる。来週はいい天気になるということだが、最近の天気はあまり安定しない。

そんなわけで、私はいつも軽い折り畳みの傘を持ち歩いている。もうずいぶんになるが、片方の肩に負担がかかるので、大きな肩掛けのバックは廃止。外出の際は小さなシティリュックを背負っている。秋から春先まではワインレッドで、4月頃からはクリームベージュのリュックに衣替え。衣替えというのは衣服に関して使う言葉だけれど、まあ、そんなところだ。ただし、リュックに貴重品は入れられない。背中には目がないから、盗まれる可能性大である。日本はどうかわからないが、こちらでは荷物には気をつけないといけない。足元に置いておいたバッグが、気がついたらなくなっていたなんて話も聞く。スイスは比較的安全な国だが、スリ集団が出稼ぎに来るなんて話も昔聞いたことがある。だから私は、貴重品は肩から斜めに前に下げるポシェットに入れている。財布型の小さなバッグで、肌身離さず下げているのだ。盗難予防もあるし、忘れ物予防でもある。レストランに座っている時でも、このバッグは肩に掛けている。入っている物は、お金にカード、スマートフォン、鍵、身分証明その他、名刺、細身の口紅、ちり紙など。リュックの方には、コンパクトに畳める買い物袋、ハンドクリーム、手指の消毒クリーム、ちり紙ひとパック、バンドエイドやその他外出先で必要になるかもしれない緊急用日用品の品々、長時間食べられなかった時のためのクッキーと喉を潤すリコラの飴。それらは、種類別に二つのバッグに分けてリュックに入れている。また、イヤフォーンとスマートフォン充電用のバッテリーパック。筆記用具。思うに、自分はカバンの中を整理することに喜びを感じるタイプのようなのだ。

そして、折り畳みの傘である。小さなリュックの中にこれだけ入れているのだから、小さくて軽くなくては困る。あくまでも急な雨への対応だからそれでいい。今回、日本でいい傘を見つけた。日本ではぜひとも日傘を買ってこようと思っていた。こちらでは、日傘は売っていない。誰もささないからだ。19世紀の絵などには、日傘をさした女性の姿もあるが、今は全く見かけない。こちらの女性たちは、むしろ日に焼けたがるのである。そして、その結果は年を取った時に。。。ただ近頃は、あまりに日差しの強い日には雨傘をさしている人は見かけたことがある。昔々買ってきた日傘は晴雨兼用ではなくて、レースの付いている可愛らしい物だった。当時は晴天の日に傘をさしている人など誰もいなかったから、ちょっと好奇の目で見られたけれど、日に焼けたくなかったのであまり気にしなかった。だが、今はいわゆる多様性の時代、奇異な格好をしている人はいくらでもいるから、日傘をさしていたって誰も特別な目で見はしない。

今回買ってきた晴雨兼用の傘は、本当に軽くてコンパクト。朝から雨が降っている日は、もちろん大きな雨傘をさして出かけるのは当たり前だが、出がけに晴れていても山国の天気は変わりやすいので、いつも持ち歩いていると便利である。飾りの房は使っているうちに毛羽けばしてしまって、ちょっと余計だったけれど。。。